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オグプロ🐻

日本語ラップ カレー Mr.Children 煙草 が好物です。

ザギンでシースー?

 

 

 

「銀座の11階で、創作ギリシャ料理食べて来たんだぁ〜」

 


誰しも死ぬまでに一度は言ってみたいと思うフレーズである。すまない、俺はもう言えるのだ。むしろ何かを話し始める前には言っていこうと思っている。勿論自己紹介で言わない訳がない。落語でいう"枕"である。

 

 

「あ、初めまして。銀座の11階で創作ギリシャ料理を何食わぬ顔で食べた事があります。小熊と言います。好きな食べ物はカレーで、嫌いな部活動は女子バスケットボール部です。」

 

という具合だ。なんとお洒落なシティボーイだろう。ザギンでシースーならぬ、ザギンでシャーギリのサクソーである。


女子バスケットボール部は五月蝿いから嫌いだ。一人一人話してみるとみんないい奴なのにだ。なのに何故集まるとあんなに厄介なのか謎だ。そして全員自分の事が可愛いと思っていると、俺は勝手に思ってる。
それはもう本当に迷宮入りだ、ラビリンスである。

 

改めて、
銀座の11階で創作ギリシャ料理を食べて来ました。


何度も言わなくていい!という声が聞こえてくる。そう呟いたそこの君、コレね、めっちゃ言いたくなるよ。マジで。

 

正直な感想を述べると、『銀座やだ』です。

 

銀座は光が絶えずキラキラとしていて、かと言って怖い兄ちゃんがいる訳ではなく、通り過ぎて行く人は皆スーツ姿でいかにもインテリっていう感じだ。全員が全員金持ちに見えてくる。これを人は銀座マジックという(今思い付いた)。

 

 

俺もその銀座マジックにかかってしまったのだ。それはマジックなんかではなく、本当に全員金持ちなのかもしれない。金持ちからしたら銀座の11階で創作ギリシャ料理を食べる事は、俺でいう南風原ジャスコのフードコートではなまるうどんを食べる事と変わらない事である。なんかムカついて来た、金分けろや、一万円くれや。

 

 

こっちは普段の生活とはまるでかけ離れている。料理を口に運ぶだけでも精一杯だ。

 

 

俺のフォークとナイフの使い方はこれで当たっているのか?
メニューにカタカナが多すぎやしないか?
何故料理が出てくる度にスタッフが説明するのか?
待てよ、割と雑に食べた方が良いんじゃないのか?
慣れてる感が物凄く出るんじゃないだろうか?
むしろ手で食べようか?

 

 

羞恥心で死にたくなってくる。食事してるのに死にたくなるとはどういう事だ。まず創作ギリシャ料理ってなんやねん。ギリシャ料理自体食べた事ないのにそれを創作するなよ。キュウリのお酒ってなんだよ。滅茶苦茶美味いけどさ。

 


ただ、食事していただけなのに滅茶苦茶疲れてしまった。

 

 

帰り道に東京タワーに寄った時に、ふと思った。

 

 

あそこでご飯食べてた人達、全員普通の人たちで今日だけ頑張ってたとしたら何に俺は緊張してたの?

 

 


そうかそうか、なるほど、アイツらみんな可愛いな。

 


あの明らかにカツラのおじさんも、良い女風に着飾ったブサイクな女も皆んな優しく抱きしめてやりたい。

 

 

抱きしめた後に耳元でこう言ってやりたい。

 

 

「牛丼食いに行くか?
       ネギ玉つゆだく大盛りだぜ…?」